シートベルトの種類とチャイルドシート取り付けの話

今回はチャイルドシートの取り付けに関わるシートベルトの種類(ELRとALR)のお話です。
ネットでたまに「シートベルトにALR機能がないから、チャイルドシートがしっかり取り付けられない」というコメントを見かけますが、実際はどうなのでしょう?







ELR 緊急時ロック式リトラクター
 ( Emergency Locking Retractor )
  シートベルトを普通に引き出す分には出てくるが、衝撃などで急激に引っ張られるとロックされ、引き出すことができなくなる機能。
  チャイルドシートを取付ける際、付属の 固定金具 がある場合は、必ずその固定金具を必要とします。
  運転席や助手席に多いタイプですが、古いタイプの車では後部座席に設置されている場合もあります。


ALR 自動ロック式リトラクター

 ( Automatic Locking Retractor )
  シートベルトの引き出しを途中で止めるとその位置でロックされ、巻き込み方向にのみ動くが、それ以上は引き出せなくなる機能。
  チャイルドシートによっては、このタイプであれば固定金具が不要になるものもあります。

  ALRのみの機能を持つシートベルトは現在ではあまり見られず、主流はALR付きELRで、後部座席の両側に設置されていることがほとんどです。

  ALR付きELRは、通常はELR機能で普通にシートベルトを引き出すことができますが、すべて引き出すとALR機能に切り替わり、巻き込み方向にしか動かなくなります。


出典:

5.正しい取付けのために知っておきたいこと シートベルトのロック機能|JAF





ALRはチャイルドシートを固定するための機能ですが、少なくとも2006年以降のリーマン製品で「ALR機能がついていないから取り付けられない」ということはありません。








また、子どもの首に巻き付いたりすると大変危険なので、最近の車にはALR機能はついていません。
(参考)http://www.kokusen.go.jp/kiken/pdf/284dl_kiken.pdf

ALR付きELRは1997〜2010年のお車に多いようです。
ご自身のお車にはどちらのシートベルトがついているのか、一度ご確認しておくことをおすすめします。
(ALR付きELRは、シートベルトを全量引き出すと全量巻き戻すまでの間はベルトの巻き取り時に「カリカリ」音がするのでもわかります。)