ISOFIXタイプのチャイルドシートについて

ISOFIXって?

ISOFIXとは、シートベルトを使わないチャイルドシートの固定方法です。
以前は自動車メーカー純正モデルばかりでしたが、ここ数年で市販モデルもどんどん登場し、普及してきました。




ISOFIXが登場した理由

警察庁・JAFの調査によると約6割のチャイルドシートが誤った使い方をされています。
その誤使用の83.9%がシートベルトの締め付け不足通し方の間違いでした。

そこでISOFIXが注目されているわけです。
シートベルトを使わず機械的に取り付けるので、ISOFIXタイプがさらに普及すれば、チャイルドシートの誤使用率も大きく改善されると考えられています。

JAF|交通安全とエコ|全国調査データ|2017年 チャイルドシート使用率データ



取り付け方

車側の取付金具に、チャイルドシートのコネクターをカチッと差し込んでロックさせます。
車に取付金具が装備されていることが前提ですが、2012年7月以降に販売された全ての乗用車には、装備が義務付けられています。
それ以前に購入された車でも、装備されているものもあります。チャイルドシート購入前に確認してみてください。





種類

金具にコネクターを差し込むのは共通ですが、固定を補助する方法が2種類あります。


1. サポートレッグ

チャイルドシートの前部に設置された支柱で固定を補助。新生児用チャイルドシートに多い。


2. トップテザーアンカー

座席の背面から、専用のベルトで固定を補助。幼児用シート(めやすとして1歳前後〜)に多い。


メリット・デメリット

メリットはなんといっても、シートベルト固定式に比べて取り付け方がわかりやすいことと、取付完了をインジケーターで確認できることです(正しく取り付けられていると赤色から緑色に変化します)。

インジケーターの色で取付完了をチェック


デメリットとしては、車に取付金具の装備が義務付けられたのが2012年と比較的最近のことなので適合車種がある程度限られてしまうことが挙げられます。
特にサポートレッグタイプのシートは、取付金具が装備されている車でも床形状や車内スペースなどの要因で取り付けられないケースがしばしばあります。

また、構造が複雑なるため高価になりがちなこともデメリットと言えるかもしれません。
価格は最近だいぶんこなれてきましたが、それでもやはりシートベルト固定式より割高な印象はあります。


まとめ

今回の記事ではISOFIXについてご紹介しましたが、シートベルト固定式でも正しく取り付けられていれば何も問題はありません(むしろシートベルト固定の方ががっちり取り付けられるケースもあります)。

ISOFIXとシートベルト固定の両方にメリット・デメリットがあり、どちらが一方的に優れているといえるものではないので、ご購入の際には取り付け方法や車種適合(車の買い替えも視野に入れて!)、予算などご確認の上、納得できるものをお選びいただければと思います。